広角レンズと望遠レンズでは
同じ場所から同じ被写体を撮影しても
全然見え方が違う写真になります
タイトルで「VS」なんて言ってますけど
これはもう好みの問題なので勝ち負けなんて無いです
この記事では「どっちだとどう映るのか」について
作例紹介とともに簡単に解説していきます
上級者の人は読まないで下さい
「焦点距離」「画角」について
広角だとか望遠だとかを説明するにあたり
まずはレンズの「焦点距離」について説明が必要です
「焦点距離」とはレンズからカメラ本体のセンサーまでの距離のことを指し
「〇〇mm」といったように「ミリメートル」で表します
まずは焦点距離ごとの作例を比較しましょう



同じ場所から撮った3枚の写真です
焦点距離の数字が大きくなるほど映る範囲は狭くなり
被写体が大きくなっているのが分かります
この映る範囲のことを「画角」と言い
画角は「〇〇度」といったように角度で表します
写真を形作る上で重要な『構図』には
焦点距離、画角が大きく影響します
焦点距離が短い
・映る範囲が広くなる(画角が広い)
・被写体が小さく映る
焦点距離が長い
・映る範囲が狭くなる(画角が狭い)
・被写体が大きく映る
焦点距離や画角はレンズによって決まります
次は焦点距離によるレンズの種類を紹介します
「広角レンズ」と「望遠レンズ」
広角レンズとは
一般的に焦点距離が35mm以下のものを指します
その中でも焦点距離16mm以下のものは「超広角レンズ」ともいいます
早速ですが、広角で撮った作例をご覧ください





写真③のように
背の高いスカイツリーを近くから撮る場合
先っぽまで全体を写真に収めるためには
広角レンズが適しています
映る範囲が広いからです
写真②のように
遠くから東京タワーを撮った場合
被写体が小さくなります
東京タワーがどこにあるか分かりましたか?
主役が小さくなるかわりに空や街全体が写真に収まっています
望遠レンズとは
一般的に焦点距離が70mm以上のものを指します
その中でも70~135mmを中望遠と呼び
400mm以上を超望遠と呼ぶことがあります
※正式な定義は存在していません
望遠レンズを使用した作例を紹介します








望遠レンズには対象を大きく映す効果があります
離れているものほど大きく映るので
遠近感が圧縮され、遠くのものが近くに感じられます
これを圧縮効果と言います
写真⑦を例にすると
遠くにある富士山がビルのすぐ後ろにあるようにも見えます
逆に広角レンズでは
離れているものほど小さく映るので
遠近感が際立ちます
ちなみに広角でも望遠でもない焦点距離のレンズのことを
「標準レンズ」と言います
一般的には35~70mmあたりを指します
※正式な定義は存在していません
その他の特性
被写体の映り方(大きさ)を中心に説明してきましたが
広角レンズ、望遠レンズにはそれ以外にも特性があります
それぞれの特性をダイジェストで紹介します
広角レンズの特性
・被写界深度が深い
全体的にピントが合いやすいことです
・最短撮影距離が短い
被写体に近づいて撮影することができます
望遠レンズの特性
・被写界深度が浅い
背景などを大きくボケさせやすい
・最短撮影距離が長い
近くのものを写すことが苦手です
おまけ
レンズコーナーでは数えきれないほどのレンズが並んでいます
どのレンズが何なのか、
実は製品名から読み取ることが出来ます
例① Z35mmf/1.2S
Z →Zマウント(ニコンのミラーレスの名称)のこと
35mm →焦点距離の数値
f1.2 →F値(絞り)の数値
S →メーカーごとにあるグレードの略称
例② FE24-70mm F2.8GMII
FE →フルサイズのEマウント(ソニー)
24-70mm →24~70mmの焦点距離が使える
F2.8 →F値は2.8
GMII →ソニー内のグレード
はい、記事の最後で新しいカメラ用語がたくさん登場しちゃいました
いつか別記事にて改めて説明します
そもそもカメラ用語の解説なんて他サイトで腐るほど紹介されていますよね
この記事はあくまでも「広角」「望遠」の作例紹介でした
少しは参考になれたでしょうか・・・
あなたはどんな写真が撮りたいですか?