闇市(ヤミ市)について

闇市についてざっくり語ろうと思います。

そもそも闇市とは

ひとことで説明すると『非合法な市場』です。
人の集まる地域、道端に無許可で露店を出し、
食料品などの裏売買を行う場所や行為のことです。


闇市の起源

第二次世界大戦(~1945)で、
連合国(アメリカ、ソ連、イギリス、中国など)に敗れた日本は、インフラ崩壊などによりとても貧しくなりました。

食料不足、伝染病の蔓延、犯罪の増加、、
人々は生活の為、道端で勝手に露店を開き始めます。

それが闇市の起源です。




闇市の終焉

戦後、GHQの占領下にあった日本、
(「ギブミーチョコレート」の時代です)

「日本を変えていこう」
そんなマッカーサー主導のGHQにより、
闇市は取り締まられていきます。

更に、朝鮮戦争の特需(日本はアメリカの基地になった)もあり、
経済はやがて回復に向かい、闇市は需要を無くしていきます。


そんなこんなで闇市は姿を変えていきました。




姿を変えた闇市

例えばアメ横

砂糖の不足で甘いものに飢えていた人々に需要があった『飴』
上野の露店で売り出され大人気となり【飴屋横丁(アメ横)】と呼ばれ始めます。
(→アメ横を見る)


例えば秋葉原

焼野原跡でラジオの部品などを多く揃えていた闇市
後の巨大電気街【秋葉原】の誕生です。
(→秋葉原を見る)


例えば新宿思い出横丁

統制品(規制がかかった製品)以外で人気だった牛や豚のもつ
そんなもつや焼き鳥を多く扱っていた【ラッキーストリート】と呼ばれた闇市
その名残が現在のディープな飲み屋街【思い出横丁】です。



現存する現在の闇市跡

闇市跡ギャラリー ~首都圏編~

ゴールデン街(新宿)


ハーモニカ横丁(吉祥寺)詳しく見る


新橋詳しく見る


池袋詳しく見る


思い出横丁(新宿)


町田→詳しく見る


西荻窪→詳しく見る


有楽町


北千住詳しく見る


のんべい横丁(渋谷)


蒲田→詳しく見る


大井町→詳しく見る


アメ横詳しく見る


溝の口(神奈川)


野毛(神奈川)


船橋(千葉)


大宮(埼玉)


以上、ざっと紹介しました。

戦後の日本には様々な規模の闇市が各地にありました。
今でもその面影が残る【闇市跡】があり、
ディープな雰囲気を醸しています。


上で紹介した場所はほんの一握りに過ぎません。

闇市跡の今後

飲み屋街、商店街、横丁、
それらの多くは闇市を起源としています。

賑わう夜の街に深い歴史があります。


しかし近年では良くも悪くも【再開発】により
古い商店街や狭い路地が取り壊されていってます。


2023年9月には立石の【呑んべ横丁】の看板が撤去されました。
→立石を見る


昭和レトロブームでありながら、
本当のレトロな昭和は消えていきます。


上で紹介した景色も、いずれは無くなるものです。

だから今の内にどんどん撮りに行こうと思います。

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