葛飾区最南端に位置するほどよい街【新小岩】を撮って来ました
駅周辺には商業施設が充実し、多くの人が行き交う新小岩。
新小岩駅の開業(1928年)を機に発展してきた街です。
賑わいを見せる今では想像もつきませんが、江戸時代の新小岩は下小松村と呼ばれる小さな農村で、北側には湿地帯が広がる地域だったそうです。
この地域で栽培されていた野菜を徳川吉宗が気に入り、小松菜と名付けられたと云われています。
駅南口の広場を抜けるとすぐに『ルミエール商店街』があります。
個人商店が多く連なる昔ながらのアーケード商店街です。


1959年に設置された葛飾区初のアーケードで、全長420mの中に新旧が混在した個性的な商店街です。

多国籍な店舗も多く見られ、下町情緒と多国籍感が混在する進化中の街という雰囲気です。
再開発が進み、インバウンドも増え、街が大きく変わっていくところです。
賛否ありますが、新しい魅力が生まれることを信じるしかないですね。
ルミエール商店街から横道に入ると、随所に昭和が残っています。


この辺りは丸健カフェー街と呼ばれた赤線跡だと思われます。→赤線について
葛飾区と江戸川区の境目でもあります(だいたい)。

最盛期に比べ飲食店は相当減ったようです。



素敵な路地がたくさんある南口。
探索しがいがあります。
北口の様子も見に行くことに。
南口とはまた違う落ち着いた雰囲気です。


北口の駅前広場には『モンチッチ』の銅像があります。
モンチッチは1974年にこの地で誕生し、世界中で愛されているキャラクターです。
50周年を迎えた2024年頃からじわじわと再ブームの波が来ています。



駅から離れていくと住宅街が広がっています。
新小岩は良い意味で庶民的な街で、2023年度住みやすい街ランキングで3位なのも納得です。
北口の様子を確認できたところで、南口に戻ります。
新小岩の繁華街といえば南口。
日が暮れるまで南口をウロウロすることに。






ほどよくゴチャゴチャした感じが良いですね。






ウロウロしてたらまた駅前に戻ってきました。


だいぶ日が暮れてきましたので、撮影ラストスパートです。
日が落ちてから完全に暗くなるまでの数十分、マジックアワーです。
この時間帯は世界が昼とも夜とも違って見えるため、美しい撮影が出来るのです。
ということで最後に南口を(早歩きで)もう一周ウロウロ。








最後に辿り着いたのがスバル飲食街。
歴とした赤線地帯跡です。
「〇〇飲食街」という名前がついた場所は大体ディープな感じに仕上がっていますね。
大好きです。


ほとんどのお店が閉業しているようでしたが、おそらく跡地に出店したと思われるネパール料理屋さんが営業中でした。

もう一方のアーチは廃れて無くなっています。
今後はこの一角も取り壊されてしまうのでしょうか。
以上、新小岩を撮って来ました。
数年後に来た時にはどこがどう変わっているのでしょうか。

撮影日:2025年9月

